養殖自体も進化する

どーもどーもがっつんです。本日もご覧いただきありがとうございます。

 

今回は「養殖自体も進化する」について話していきますね。

 

僕のブログでは今まで…これからは漁獲漁業から養殖漁業への移り変わりが起こっていく

というお話をしてきました。

 

ただそれも間違いではないのですが、、今伸びているのは養殖漁業の技術力向上です。

 

例を挙げると、皆さんの知るウナギは今までシラスウナギと呼ばれる稚魚を自然界から用いてそこから養殖を行っていましたが、2010年を機に完全養殖が可能になりました。また、本マグロ(クロマグロ)も実用化には至りませんが2002年に近畿大学が完全養殖に成功しています。

 

 

(完全養殖)

人工的に孵化させた仔魚を親として育て、その親から新たに卵を採り再び人工孵化をさせる。

このサイクルによって天然資源に頼らずに養殖を行う過程を「完全養殖」という。

 

 

 

 

 

 

 

このように、できるだけ天然資源に頼らず飼育を一貫して行えるような養殖技術の確立がされているんですよね、あくまで技術的にはの話ですけど。

 

技術的にはというのは要するに、ビジネスとしてはまだまだアウトプットできないという事です。それは、そこに利益を出さなければいけないという大きな壁があるからなんですね。

 

しかし実際に実用化されていて現在とても役に立っている技術というのも沢山ありまして、、

例えば遺伝子の組み替え技術(大豆とかのやつですね)は海水魚淡水魚関係なく進んでます。

 

組み替えによって成長スピードを上げたり、より大きく成長するように操作をしたり、

技術的な話を長ったらしくしてもしょうがないので控えさせてもらいますが…

 

そんな感じで遺伝子に着目した養殖というのがようやく始まってきているわけですね。

しかし農業や畜産業は比較的元から進んでいるのですが水産業というのは後回しなんです。

その理由が技術的に難しいからなのか、それとも需要度が低いからなのかはわかりませんが良く言えば伸びしろがある、といったところですか。

 

どちらにせよこの国は円安が急激に進み続けている点で、国力が落ちています。輸入には弱いですがここで輸出に力を入れ勝負を挑むのであればチャンスがあると思うんです。

工業で追い抜かれ、農業でも勝てない今、水産業で技術を磨いて輸出で海外と勝負する。

 

↑今後の僕の目標です。笑

 

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出荷の時に思うこと

どうも皆さんこんにちは、高校生ブロガーのがっつんです。

 

水産業にしろ、畜産業にしろ、生き物を販売するという仕事はとても心が痛みますよ、、

 

 

僕の通う学校では1年生の3学期から本格的に魚を相手に実習を行っていくのですが、

まずは餌やり飼育管理といった基本的な部分から学習していくんです。

生き物が好き、魚が好きという理由で入学してくる生徒がほとんどなので、その時期がきた途端に1年生は笑顔で実習に取り組みます。

 

自分の手からあげた餌を食べてくれる嬉しさ可愛らしさを日々噛みしめながら実習に取り組む姿はとても輝いて見えますよ。

 

週に一回は必ず4時間の実習を行う日があり、2限が終わると一斉に自転車に乗って「臨界実習場」という校舎とは別に設けられた施設へと向かいます。

 

本校では新鮮な井戸水を利用した淡水魚用施設、《淡水棟》と近くの港から汲み上げた海水を利用して海水魚を専門に飼育する《海水棟》がそれぞれ同じ土地にあり、週ごとに2つの班が交代で作業をします。

 

種苗生産と呼ばれる、卵を孵化させて稚魚を育てる飼育段階はとても技術がいるので、最初はある程度大きな個体の管理を行っていきますが、学年が上がるごとにより難しくなっていき、ともに大きな責任を負いながら仕事をしていくんです。

 

タイトルにある「出荷」による心のダメージというのは、卵の状態から魚の面倒を見てきて、

寒い日も暑い日も体調がすぐれない日も、先生に怒られながら一生懸命に餌をあげ続けてきた

3年生にとっては一番大きな負担となります、、、

 

そりゃそうですよねえ、1年生の時には仕事に慣れることで精一杯で、2年生の時には先輩の作業を覚えることに苦労して、3年生になればいよいよ出荷作業‥と、

 

しかしそういう感情を持っていられる今だからこそ、食卓に並ぶ食材に日々感謝しながら生活ができるのだと思います。

 

生産者は生き物に対する感謝を忘れてしまいがちです。なぜなら経験を重ねるにつれその作業は「慣れ」になるからです。ただ常にこの世の中は誰かの命を奪うことによって成り立っているのですから、せめて感謝をし続けたいと僕は思うのです。

 

会社として、魚を生産する上で利益を求めることはとても大切ですが、でも利益を求めた先に生き物に対する感謝の気持ちを忘れてしまう未来が待っているとするのならば、僕はそんな会社をすぐに辞めてしまいます。

 

生きる上で自分にとって一番大切なことは何か。忘れがちなことほどとても大切だったりしますよ、、僕が魚を出荷するときに思うことはそういったことです。

 

「悲しい」なんて感想一つで魚を送り出したことはありません。

 

ぜひ消費者の皆さんも食材に対する感謝を気持ちを忘れずに美味しく食べましょう。

、、と偉そうに語ってみました笑笑

 

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養殖がこれから儲かる話

前回の記事で、これからは作る漁業が大切だという「実態」についてお話ししました。しかしながらほとんどの方は、そんな養殖業の現場風景や作業の流れをハッキリと思い浮かべる事ができないと思われます。

 

そこで今回皆さんに様々な養殖形式ご紹介をしていきたいと思います。それぞれに違った強さがあり、儲かるポイントも沢山あるので是非ご覧ください。

 

1、『陸上養殖』

 様々な魚種でとられている形式であり池の構造や設備に大きな違いはほとんどありません。施設によって規模は異なりますが、基本は直径約3m程度の円形水槽で構成されており水深は成人男性の腰あたりまであります。

 

《メリット》

・気候の変化による影響が少ない

・場所を選ぶ必要がほとんどない

・身近で魚の体調管理ができる

《デメリット》

・設備に多大な費用がかかる

・土地が必要

・汚れが溜まりやすく定期的な掃除が必要

 

2、『海面養殖』

 海に面した沿岸の静かな水域を利用して行う養殖です。魚に限らず貝類や海藻類なども主にこの海面養殖に含まれます。魚であれば網で囲いを設けられたスペースの中に収容され、常に新鮮な海水に触れる環境下で飼育されます。

 

《メリット》

・網の大きさによって収容数の調節が可能

・陸上に施設を設ける必要が無い

・設備コストが少ない

《デメリット》

・天候による影響を受けやすい

・残った餌やフンによる海洋の汚染が起こりやすい

・魚の体調管理が行いにくい

 

大きく分けると海水魚養殖はこのように分けられています。ランニングコストの関係で海面での養殖が主ほとんどですが、これから施設をもっと容易に建設できるようになると、もっと各地域の空きスペースを生産性のあるものに利用できるようになっていくのかもしれません。

 

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魚が食べられなくなる? 漁業の現実

まずは皆さんに漁業の実態を知って頂きたい。

わかりやすいようグラフを用意しましたので下の図をご覧ください

色別に分けられているのは各漁業方法です。どこに着目しても全体的に漁業量が減少しているのが分かります。原因となっているのが主に資源量の減少で、かつては日本の漁業を支えていた『沖合漁業』ですら1980年を機に、現代において減少傾向にあります。

 

そこで、これからの時代は獲る漁業から作る漁業への転換が必要になります。すなわち、グラフでいう『養殖漁業』を伸ばす必要があるのです。

 

そのため、僕のブログでは皆さんに養殖業に興味を持っていただこうと始めたのです‼︎

 

実際に皆さんのよく知っている魚種の中でも『マダイ、ヒラメ、フグ、ブリ』などはほとんどが養殖によって成り立っています。

 

しかしながらそんな養殖業にも大きな課題があります。それは、植物性タンパク質の有効活用です。先ほどもお話ししたように獲る漁業ではこの先限界があるため、養殖魚に使用される生餌(動物性タンパク質)にもいずれ限界がきてしまう訳です。そこで今、大豆を使用した配合飼料の開発が進んでいるのですが問題点として魚の成長速度が大幅に低下してしまうという点があげられます。

 

今後はより質の良い商品をどれだけ効率よく生産できるかが大切になってきます。円安が進む中、日本先陣を切って開発を進めていくこが大切なのではないかと思います。

 

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漁業高校生の日記

ご覧いただきありがとうございます。僕は静岡住みの水産高校生17歳です。

 

このたび遂に高校生ブロガーとしてデビューさせて頂くこととなりました。

プロフの通り、国内でも珍しい水産学科で構成された高校の〔栽培漁業科〕という学科に所属しているがっつんと申します。

僕のブログでは主に『水産』に特化した情報を皆さんにお届けしていこうと思っています。3年間実際に養殖漁業を行ってきたスキルを生かし、僕だからこそできる情報発信をしていきます。

  • どんな作業を行っているのか
  • 朝に弱い人へ
  • 餌の種類
  • 淡水魚と海水魚の飼育方法の違い
  • 高校生ブランドとは

 

など、楽しく読んでいただける内容になっていますので、是非ご覧ください。

 

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