出荷の時に思うこと

どうも皆さんこんにちは、高校生ブロガーのがっつんです。

 

水産業にしろ、畜産業にしろ、生き物を販売するという仕事はとても心が痛みますよ、、

 

 

僕の通う学校では1年生の3学期から本格的に魚を相手に実習を行っていくのですが、

まずは餌やり飼育管理といった基本的な部分から学習していくんです。

生き物が好き、魚が好きという理由で入学してくる生徒がほとんどなので、その時期がきた途端に1年生は笑顔で実習に取り組みます。

 

自分の手からあげた餌を食べてくれる嬉しさ可愛らしさを日々噛みしめながら実習に取り組む姿はとても輝いて見えますよ。

 

週に一回は必ず4時間の実習を行う日があり、2限が終わると一斉に自転車に乗って「臨界実習場」という校舎とは別に設けられた施設へと向かいます。

 

本校では新鮮な井戸水を利用した淡水魚用施設、《淡水棟》と近くの港から汲み上げた海水を利用して海水魚を専門に飼育する《海水棟》がそれぞれ同じ土地にあり、週ごとに2つの班が交代で作業をします。

 

種苗生産と呼ばれる、卵を孵化させて稚魚を育てる飼育段階はとても技術がいるので、最初はある程度大きな個体の管理を行っていきますが、学年が上がるごとにより難しくなっていき、ともに大きな責任を負いながら仕事をしていくんです。

 

タイトルにある「出荷」による心のダメージというのは、卵の状態から魚の面倒を見てきて、

寒い日も暑い日も体調がすぐれない日も、先生に怒られながら一生懸命に餌をあげ続けてきた

3年生にとっては一番大きな負担となります、、、

 

そりゃそうですよねえ、1年生の時には仕事に慣れることで精一杯で、2年生の時には先輩の作業を覚えることに苦労して、3年生になればいよいよ出荷作業‥と、

 

しかしそういう感情を持っていられる今だからこそ、食卓に並ぶ食材に日々感謝しながら生活ができるのだと思います。

 

生産者は生き物に対する感謝を忘れてしまいがちです。なぜなら経験を重ねるにつれその作業は「慣れ」になるからです。ただ常にこの世の中は誰かの命を奪うことによって成り立っているのですから、せめて感謝をし続けたいと僕は思うのです。

 

会社として、魚を生産する上で利益を求めることはとても大切ですが、でも利益を求めた先に生き物に対する感謝の気持ちを忘れてしまう未来が待っているとするのならば、僕はそんな会社をすぐに辞めてしまいます。

 

生きる上で自分にとって一番大切なことは何か。忘れがちなことほどとても大切だったりしますよ、、僕が魚を出荷するときに思うことはそういったことです。

 

「悲しい」なんて感想一つで魚を送り出したことはありません。

 

ぜひ消費者の皆さんも食材に対する感謝を気持ちを忘れずに美味しく食べましょう。

、、と偉そうに語ってみました笑笑

 

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